悠月(ゆうげつ) 20g

1,660円(税123円)

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いろんな農作物がそうであるように、お茶にも品種があります。「やぶきた」なんて名前は聞いたことがあるかもしれません。それが品種名。何度も改良を重ね、おいしく安定した茶は挿し木で増やされます。
一方で、その土地に根付いてきた土着の茶というものもあります。種子から育った多様な個体、それが「在来」です。



例えばこの二つを森に例えてみます。
やぶきたのような単一品種は、綺麗に整備された杉林。まっすぐに同じ樹が並び、管理しやすく材木としても優秀。見た目も香りも美しく揃っています。
それと比較すると、在来種は自然のままの雑木林のようです。一本一本違う形や香りを持ち、そこにしかない複雑な生態系を作っています。



品種茶の整った美しさに比べ、在来種は混ざり合った個性に価値があります。 樹齢100年になろうとする茶の樹から丁寧に手摘みされた葉を製茶しました。品種の茶が導入される前の「土地の茶」です。生産量は年間たった20kg。茶が本来持つ、奥行きや繊細さや力強さを感じられる希少な日本茶です。


【おいしい淹れ方例】
一度沸騰させて少し冷ました80度前後の湯を用意します。
小ぶりの急須に茶葉大さじ一杯(5〜6g)、8分目(約180ml)の湯を入れ、1分ほど蒸らしたら、湯呑みに注ぎ切ってください(最後の一滴まで注ぎ切ることで2煎目以降も美味しく淹れられます)。
2煎目以降は最初より熱い湯を使います。味や香りの変化が楽しめます。決して一煎目で捨てないでくださいね。